ウマ娘プリティーダービーのスピンオフ作品である「ウマ娘 シンデレラグレイ」
本記事ではオグリキャップを愛してやまない筆者が、【ウマ娘 シンデレラグレイ 第2R:私をレースに出して】の作中の元ネタや小ネタを徹底的に解説します。

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本記事のライター

目次
第2話の新馬戦の登場人物と元ネタを解説


オグリキャップの新馬戦は1987年5月19日。笠松競馬第1Rの新馬戦で距離800mで出走馬が10頭でした。
本項目ではレースに登場したウマ娘のうち、第2話に登場したウマ娘の解説をしていきます。

【1枠1番】フジマサマーチ(元ネタ:マーチトウショウ)

1枠1番1番人気で出走したフジマサマーチ。元ネタは岐阜王冠賞を制した地方重賞馬のマーチトウショウです。
マーチトウショウの脚質は逃げ,先行馬。笠松800mは逃げ先行有利。
芦毛の怪物オグリキャップの物語は逃げ馬であるマーチトウショウ有利な条件から幕を開けました。

マーチトウショウの情報 | |
戦績 | 55戦10勝 |
このレース時の人気 | 1番人気 |
このレースの着順 | 1着 |
【2枠2番】オーカンメーカー(元ネタ:フェートオーカン)

2枠2番で出走したオーカンメーカー。元ネタとなった馬はフェートオーカンです。
シングレ世界での名前の由来は、フェートオーカンの「オーカン」+父のフェートメーカーの「メーカー」。
このレース時の鞍上は安藤勝己ジョッキー。
地方所属の安藤勝己ジョッキーは、後に中央競馬に移籍し、ウマ娘プリティーダービーに登場するミス・パーフェクトこと「ダイワスカーレット」を始めとする、歴史に名を刻む数多くのG1馬達の主戦騎手を努めた偉大なジョッキーです。


・キングカメハメハ(NHKマイル,ダービーの変則二冠)
・ダイワメジャー(ダスカの兄,G1を5勝)
・ダイワスカーレット(G1を4勝,全レースで連対(2着以内))
・ブエナビスタ(スペちゃんの娘,G1を6勝)
メンツが豪華すぎる....
スーパーイチバンの情報 | |
戦績 | 38戦6勝(6-4-6-22) |
このレース時の人気 | 3番人気 |
このレースの着順 | 8着(7着と1馬身差) |
【7枠7番】ウルトライチバン(元ネタ:スーパーイチバン)

7枠7番で出走したウルトライチバン。元ネタとなった馬はスーパーイチバンです。
スーパーがウルトラに変化した名前ですね。
スーパーイチバンは1度も勝つこともなく競走馬人生を終えた馬ですが、その生涯レースのうち4戦中3戦オグリキャップと対決しています。
新馬戦では思うように力を出しきれず7着で終わりましたが、その後の2戦では2着馬にクビ差とアタマ差と僅差での敗北でした。(2戦目クビ差3着,3戦目2着にアタマ差4着)
3番人気で迎えた4戦目はマーチトウショウとの対決でしたが、記録では競走中止となっているので恐らくこのレースで帰らぬ馬となってしまったと考えられます。

スーパーイチバンの情報 | |
戦績 | 4戦0勝(0-0-1-3) |
このレース時の人気 | 6番人気 |
このレースの着順 | 7着(6番人気とクビ差) |
登場人物の元ネタ解説
柴崎宏壱(元ネタ:主戦騎手の原隆男騎手)

フジマサマーチのトレーナーである柴崎宏壱。
他サイトやWikiでは笠松競馬出身の柴山雄一騎手が元ネタと記載されていますが、そもそも柴山雄一騎手のデビューは1998年。フジマサマーチの元ネタであるマーチトウショウのラストランが1992年8月3日なので関わりが一切ありません。
当ブログでは柴崎宏壱の元ネタは柴山雄一騎手ではなく、マーチトウショウの笠松時代の主戦騎手の一人であった原隆男騎手であると考えています。
柴崎宏壱=原隆男騎手の根拠として以下の理由があります。
柴崎宏壱はメイクデビュー前の描写でマーチトウショウを「一瞬の脚が武器のようなウマ娘だ」「脚質は逃げ。それも短距離向けだな」と評価し、
原隆男騎手は「(マーチトウショウは)一瞬の脚が武器のような馬で、短い距離が合っていた」と評価しています。
以上のウマに対する評価内容の一致と、主戦騎手という関係性から柴崎宏壱の元ネタは原隆男騎手であると考えています。

小ネタ解説
サブタイトルの「私をレースに出して」

ウマ娘シンデレラグレイ第2話のサブタイトル「私をレースに出して」。
このサブタイトルの元ネタは、オグリキャップのデビュー年である1987年に公開された映画「私をスキーに連れてって」であると考えられます。

フジマサマーチの脚質

トレーナーの柴崎宏壱がフジマサマーチを評価したセリフ。これは前項で紹介した原隆男騎手が、マーチトウショウを評価した発言が元ネタとなっています。
ちなみに原騎手は「オグリキャップはエンジンのかかりが遅い馬」と評価しています。

現役時代のお母さん

オグリキャップのお母さんであるホワイトナルビー。
現役時代は笠松競馬で8戦4勝(4-0-2-2)とかなり活躍した牝馬です。
オグリと同じく芦毛馬で同じティアラを使っていたということは、現役時代はオグリそっくりだったのかもしれませんね。

カサマツレース場


オグリメイクデビューの舞台は、カサマツレース場。元ネタはご存知の通り笠松競馬場。
場内にはオグリキャップ像が設置されていたり、オグリキャップ記念やシンデレラグレイ賞が開催されたりと、オグリキャップ愛溢れる競馬場です。

オグリキャップのティアラ装着時の効果音

オグリキャップがパドックでティアラを装着した時のブッピッガァァァンという効果音。
ロボット物アニメの歩行音や格闘戦の機体接触時や斬撃時に使われた効果音です。
ちょうど80年代~90年代生まれの大人達に馴染みの効果音で、ひょっとしたらオグリキャップの活躍した年代にかけられてこの効果音が使われたのかもしれません。

出遅れたオグリキャップ

ついに迎えた新馬戦。このレースでオグリキャップは出遅れをしてしまいます。
シンデレラグレイではフジマサマーチとの対決は2度しか描かれていません。
しかし、史実では6回も対戦しており、オグリがマーチトウショウに敗北した2回のレースではいずれもスタートを出遅れての敗北となっています。
